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恋文の日らしいから。
小さなお話を。
かつてのハードスクラップショー24です。
小さなお話を。
かつてのハードスクラップショー24です。
・サンセットラブレター
※尖宮依鶴
「今日って恋文の日なんだって。知ってた?」
情報室で、作業をしてると榛原さんが、唐突にそう僕に伝えた。
「へぇ、恋文かぁ……。」
「柊に書かないの?」
「恋文にするくらいなら、口で伝えますよ。」
それを聞いた榛原さんが、苦笑いする。
「そっか、依鶴はそんな奴だったね。」
「なら、キスでもしたらー?キスの日でもあるみたいだよ?」
榛原さんの後ろから、千神さんが言った。
「さすがにキスはー……恥ずかしいかな。」
僕が照れ臭そうにすると、千神さんはにやにやと笑う。
「案外、簡単に出来んじゃないのー?」
「で、出来ますかね?」
「千神に乗せられんじゃないの。つか千神も乗せてんじゃないの。」
榛原さんが、千神さんの頭を軽く叩く。
「なにやってんですか」
僕らが騒いでるのをみて、鬱陶しそうに声をかける柊先輩。
千神さんが、柊先輩にも同じ話をする。
「なぁなぁ柊、今日って恋文の日なんだってさ!」
「ああ、なんだそんな話か。」
更に榛原さんも加勢する。
「書いてみないの?後輩にでもさ」
柊先輩は変わらぬ調子で答える。
「書かないですよ。書くこともないし。」
「本当に無いんだー?」
「ほら、そんな話してる暇あったら、手動かして下さいよ。」
ここでは、柊先輩が強引に話を切る。
柊先輩に頼まれて荷物持ちをしている時に、改めて聞いてみた。
丁度、エレベーター待ちの時間。
「柊先輩は、恋文にするくらいなら、口で伝えます派ですか?」
「そう、なんのかな。別に今さら文字にする必要もないだろ」
「柊先輩、らしいかな」
「は?」
柊先輩と向き直ってみる。
「僕は柊先輩が好きですから」
「何百回も聞いたぞ、それ」
「じゃ、何千回でも言いますよ。」
「勝手にしろ」
エレベーターが到着する。
「ふふふ」
「にやにやすんな、依鶴」
「あ、すみません」
僕らに恋文なんていらなかった。
-----------
真性ジャンク。
こいつらは大人過ぎる。
※尖宮依鶴
「今日って恋文の日なんだって。知ってた?」
情報室で、作業をしてると榛原さんが、唐突にそう僕に伝えた。
「へぇ、恋文かぁ……。」
「柊に書かないの?」
「恋文にするくらいなら、口で伝えますよ。」
それを聞いた榛原さんが、苦笑いする。
「そっか、依鶴はそんな奴だったね。」
「なら、キスでもしたらー?キスの日でもあるみたいだよ?」
榛原さんの後ろから、千神さんが言った。
「さすがにキスはー……恥ずかしいかな。」
僕が照れ臭そうにすると、千神さんはにやにやと笑う。
「案外、簡単に出来んじゃないのー?」
「で、出来ますかね?」
「千神に乗せられんじゃないの。つか千神も乗せてんじゃないの。」
榛原さんが、千神さんの頭を軽く叩く。
「なにやってんですか」
僕らが騒いでるのをみて、鬱陶しそうに声をかける柊先輩。
千神さんが、柊先輩にも同じ話をする。
「なぁなぁ柊、今日って恋文の日なんだってさ!」
「ああ、なんだそんな話か。」
更に榛原さんも加勢する。
「書いてみないの?後輩にでもさ」
柊先輩は変わらぬ調子で答える。
「書かないですよ。書くこともないし。」
「本当に無いんだー?」
「ほら、そんな話してる暇あったら、手動かして下さいよ。」
ここでは、柊先輩が強引に話を切る。
柊先輩に頼まれて荷物持ちをしている時に、改めて聞いてみた。
丁度、エレベーター待ちの時間。
「柊先輩は、恋文にするくらいなら、口で伝えます派ですか?」
「そう、なんのかな。別に今さら文字にする必要もないだろ」
「柊先輩、らしいかな」
「は?」
柊先輩と向き直ってみる。
「僕は柊先輩が好きですから」
「何百回も聞いたぞ、それ」
「じゃ、何千回でも言いますよ。」
「勝手にしろ」
エレベーターが到着する。
「ふふふ」
「にやにやすんな、依鶴」
「あ、すみません」
僕らに恋文なんていらなかった。
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真性ジャンク。
こいつらは大人過ぎる。
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