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女の子ブーム発動。
来鈴→あさぎ→優衣→宇美→茅野→芳賀→イシア→アルリス→最火→にょた物の順で、力尽きるまで頑張る。

今回は、古川宇美。


・演劇演者の歌声
※篝祇亜須磨
白河さんのいる司令室。
そこにゲストとして座る赤塚理堂さんが上機嫌で答える。
「つまりは、宇美の歌声で魔物を誘き寄せたいんだろ?いいぜ、協力してやるよ。」
その答えに、白河さんも機嫌よく返す。
「よし、成立だな。おい朱雀。すぐに戦える奴を呼んでこい。」
「はいよー」
山下さんが、書類を掻き集めてから司令室を出る。
「あ、報酬は――」
「後で武器庫から好きなの選べ」
「お、分かってるねぇ。じゃ、それでいいな、宇美」
赤塚さんの隣に座る女性、古川宇美さんが答える。
「いいよー」
「よし、亜須磨。こいつらを案内しろ」
「はい。」
赤塚さんと古川さんを、ある魔物が住む洞窟に案内する。

案内をする間、二人に今回の魔物について話すことにした。
その魔物は大人しい魔物であり、神聖な魔物として教会も討伐を反対する程の害のない魔物だ。
しかし、森の奥に住む図書倉庫の夜桜さんや魔族であるイシアさんが言うには、辺りの地のエネルギーを吸うとんでもない魔物なのだという。
このあたりのことは俺にはよく分からないが、白河さんが討伐を命じたのだから問題であったのだろう。
と、ある程度の話をしている間に、赤塚さんの表情は曇っていた。

洞窟を抜けた月の映る綺麗な湖の前にその魔物はいた。
「じゃ、頼むよ。古川さん」
「はい。」
片桐さんが楽譜を渡す。
そして、古川さんが歌い始める。
綺麗な歌声で、とリクエストしたのは事実だが、教会の人間が歌っているんじゃないか、と思う程の美声だった。
魔物は徐々に古川さんの方に歩み寄る。
「今だな!」
留川さんが、ロケットランチャーを撃つ。
魔物はこれだけで倒れるはずもなく、俺と片桐さんも応戦する。
「宇美、離れろって」
「え、あ、うん」
赤塚さんと古川さんが、役目を終えたとばかりに距離を空ける。
その間に魔物はあっさりと討伐された。
「へぇー、やるじゃん。」
「盗賊に褒められてもねー。」
片桐さんが、皮肉に返す。
「なんだよ、好意は素直に受け取ってくれよ」
「うーん、難しい話だなー」
「なんだよ、それー」
赤塚さんもくすりと笑う。
そして、古川さんの手を取る。
「じゃ、行くぞ宇美」
「え、報酬は?」
「貸し一でいいや。」
赤塚さんの言葉に、留川さんが怪訝な顔をする。
「あ?いいのか?」
「いいんだよ、そう白河さんにも伝えてくれ。じゃあな!」
たたっ、と二人は去っていった。
-----------
実は良い奴。赤塚理堂。

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