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きっと本部恐悦宴祭のワンシーン。

格ゲーっぽく戦ってみよう企画。

・BATTLE OF BLOOD
※瀬戸氷河
魔術師が笑い、杖を振りかざす。
突風が巻き起こり、もろに食らった俺はかすり傷を受けながら、吹き飛ばされる。
「がっ……は……!」
何処かの壁に叩きつけられて、口から血を吐く。
すぐに体勢を立て直し、ハンドガンを構える。
魔術師は、さらに杖を振り回す。
「――ッ!」
俺の足元から、影の槍が伸びる。
それを高く飛んで躱し、魔弾を放つ。
「ハハハハハ!」
魔術師は高く笑いながら、それを火の魔術で相殺する。
「っ、そうくるかよ!」
魔術師の背後に着地して、回転の勢いをつけた蹴りを放つ。
魔術師は、杖を地面につきそこから影の槍を周囲に伸ばす。
それは、カウンターとして俺の足に刺さる。
「い……っ!」
痛みに耐え切れず、動きを止める。
そこを魔術師が逃すはずなく、バックステップしながら、火の魔術を俺の目の前で爆発させる。
「ハハハハハ!消えてしまえ!」
爆風を食らい、吹き飛ばされるが、今度は受け身を取り、なんとか着地する。
「ぐ……あぶねぇ……っ!」
その時に少しふらつく。
魔術師が、呆れたように聞いてくる。
「何故そうもあがく。そうまでして僕と戦う必要があるかな?」
「は、お前には分かんねぇよ……!」
確かに魔術師からかなりダメージを貰った俺は、あまり余裕が無い。
服は所々破れて、更に切り傷擦り傷火傷打撲小さな穴等、素肌にまで傷が及んでいる。その傷から流れ出る血も相当な量で、額からの血が特に目元にかかる。
息も切れ切れで、とても先ほどの動きを出来る状態ではない。
「分からないな、白いキャンバスに赤はよく似合う、ということしか。」
「いいよ、てめぇはその程度で」
口元の血を拭う。
まだ、戦える。
「俺は、まだ……、ここで倒れられねぇんだよ!」
思い切り地を蹴り、魔術師との距離を詰める。
「まず、い……!」
魔術師が身を引き、杖を振りかざそうと構える。
「っ、ぐ、あああああっ!」
それより早く魔術師の懐に入り、腹を蹴り飛ばす。
かつて吸血鬼にもダメージを負わせた渾身の蹴りは、魔術師を吹き飛ばし、壁に叩きつけた。
「っ、はは……、ざまぁみろ」
そう笑うも、すぐに身体に負担がかかり地に膝をつく。
無理に動いたから、血が更に流れだす。
あの程度の攻撃だけで魔術師は気を失うでもなく、ゆらりと立ち上がる。
さらなる狂気を秘めて。
「ぅ、ぁ……っ、やっべ……」
その表情に恐怖心を覚えても、立ち上がるのに時間がかかる。
魔術師はゆっくりと杖を拾い、俺に歩み寄る。
「ヒヒヒヒ、アハハハハハ!」
ぞくり、と背筋が凍る。
怖い。やってしまった。
魔術師が俺に笑いかける。
「ひ……っ!」
恐怖の混じった声が出る。
こいつはやばい、と警鐘が鳴り響く。
無理にでも立ち上がれ、逃げろと叫ぶ。
けど、ここで俺が逃げたら。この狂気に満ちた魔術師を本部に通すのか。
「そ、れは……間違ってる、よな……」
恐怖心を殺す。ふらつきながらも立ち上がる。
「おいおい、さっきまで怯えてた奴がどうすんだよ!?えぇ?」
魔術師の言葉を無視して、弾を詰める。
「……うるせぇな。まだ、俺は戦える」
自然に笑いが零れる。
「っつーか、暴れたりねぇんだよ!」
再び地を蹴る。
全ての感情に嘘を吐いて。
-----------
止めどきを失いました。
格ゲーっぽい氷河。我ながらかっこいい。

氷河は足技で、芳示は拳かなーとかちょっと考えてる。
恭二は爪で、丙も足技かな?

まぁ、そんなんええねん。
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