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友人からのリクエスト。

今日が恋人の日だって、分かってたのかもしれない。


・スイーツ天国
※鹿屋牙狼
「甘いもの食べたいなー」
ふと、末沢が呟いた。
「甘いもの、ですか」
「うん、なんかない?」
末沢が期待に満ちた眼差しでこちらを見る。
と、いわれても俺はあまり料理が得意ではないから、作ってやることは出来ない。
「宮代さんに頼む?」
あまりいい表情をしていなかったのを、察せられたのか、末沢が料理のうまい甘党の名前をあげる。
「いや、その必要はないですよ」
即答していた。
宮代に頼りたくはなかった。
しかし、何かないものか。

考えていると、あることを思い出した。
それは、井是と恭二との会話だ。
「鹿屋さん、知ってます?最近街にスイーツ食べ放題のお店が出来たんですよ。」
「あ!そこの店人気だよな!俺も行きたいもん!」
「へぇー……でも、俺は甘いものが好きというわけではないですからね。」
「いや、ちょっと話題作りに言ってみただけですよ。」
「すると、井是は話題が無いと俺と話せないと……?」
「え、いやいや、違う……」
と、まぁ、後は井是をちょっと弄っていただけなので割愛するが。
「末沢、いい店がありますよ」
「え?本当に?」
末沢の目が輝く。
本当に単純だ。
「じゃ、決まりだね。行きますよ。」
「わーい、行きます、行きますー!」
末沢が小さく跳ねて、俺の腕に抱き付く。

噂のスイーツ食べ放題の店は、かなり混雑していた。
出来たばかりだからだろう。興味本位の客もちらちら見える。
幸いにも見知った顔はいない。
10分くらい待たされた後に、席に座る。
簡単に説明を受け、ようやく食べられるとなった時に、末沢が待ってましたといわんばかりに席を立つ。
「さぁ、行きましょう!早く、早く!」
「ちょっと、待って下さいよ……。」
末沢のテンションについていけない。
末沢は、いろいろな種類のケーキを一つずつ皿に乗せて、俺は少しだけ皿に乗せた。
「いただきまーす!」
更に上機嫌な末沢は、ベタなショートケーキから一口で食べた。
「ああ、幸せだなー……」
浮かれていたのか、末沢の口元にクリームがついていた。
「末沢」
「はい?」
幸せそうな末沢を呼ぶ。
きっとこの時俺は意地の悪い表情をしていたかもしれない。
そして俺は、末沢の口元についたクリームを指で取り、舐める。
「やっぱ、甘いな」
末沢は、顔を紅くし、恥ずかしそうに俯く。
「な、な、にして……?」
「さぁ、何をしましたかね?」
わざとらしくとぼける。
末沢が小さく、意地悪だ、牙狼さんは、と呟いた。

-----------
というわけで、恋人の日らしくなりましたでしょうか!

私は両想いな片想いの恋が好きです。
どちらも好きなはずなのに、どちらも踏み出せないってもやもや感が好き。
それか片想いですね。
とにかく恋人って関係はあまり書かないですね。

なので、リクエストを頂かないと書かないというね。

というわけで、リクエストでした。
後はシリアスしか書かないから。
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