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記念すべき?50回目!
本編これっすわ。


氷河ヒロイン化企画。
愛はなくても、絡まれるのはヒロインの特権。


茅野エンド後編。


・神血
※瀬戸氷河
脇腹からの血が止まらない。
魔術師は起き上がり、魔方陣を描き始めた。
「くっ、させるか……!」
魔方陣を止めようとするも、身体が言うことを聞かない。
「――ディスペル!」
茅野が魔術師に向けて、魔力を放つ。
「ぐっ!?」
魔術師が、電流に触れたのかようにびくりと跳ねる。
「魔術妨害……」
「こんなことも出来ないの?」
茅野が、呆れたように笑う。
そして俺の脇腹に手を触れる。
茅野は一瞬で、治癒術を使った。
「……教会は人を救うためにあるの。さっきの話、ちゃんと聞きますからね!」
「助かった!」
立ち上がり、再び杖を拾う。
そして、魔術師を杖で殴り飛ばそうと距離を詰める。
「甘いんだよ!」
魔術師が氷柱を放つ。
それは俺の頬を掠めるが、勢いを止めるに至らない。
「食らえッ!」
杖をくるりと回し、魔術師の腹を打つ。
魔術師を飛ばした所で、ハンドガンを抜き、すぐに倒れた魔術師の頭に向ける。
「待ちなさい!」
茅野が止める。
そして、魔術師の傍により、彼の手を取る。

「ねぇ、どうして教会に裏切られたなんて言ったの?」
「はぁ……?」
「懺悔してみなさい。神は貴方のどのような行いも許すわ」
「……神を裏切ったのは俺だよ……。俺は司祭でありながら、魔術師に憧れた。そして魔術師の力を手にした!神など!いらねぇんだよ!」
魔術師が、風の魔術で茅野を吹き飛ばす。
「茅野ッ!」
迷いなく引き金を引く。
魔術師を殺し、飛ばされた茅野に駆け寄る。
「……また殺したのね」
柱に叩きつけられ、口から血を流している茅野に、冷たい声で言われた。
「――殺したさ。」
「最低ね」
「さっきの話、してやるよ。」
「さっき?」
茅野が治癒術を自分にかけていた。
「お前は俺に似てる。――さっき魔術師に攻撃されると思ってただろ。」
「まぁ、予想はしてたわ」
「でも、お前は魔術師を助けようとした」
「人を救うためにあるのが、教会よ」
「自己犠牲だろ。俺だって他人が傷付くくらいなら、俺が全て受ける。」
茅野が嘲笑う。
「はっ、なによ。私が痛々しく見えるって?教会が彼を傷つけたというのなら、私達の問題よ。」
「それが、俺に似てる。その答えが、俺に似てるんだよ。」
「――そう。ねぇ、貴方」
「ん?」
茅野が、くすりと笑う。
「辛そうよ?そんな表情しないでくれる?」
「え、あ、悪かった」
「どうやら、私は貴方みたいね」
「俺はお前だよ。だから、助けてやる」
「本部に恩など売りたくないわ。」

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かっこいい氷河。

語る事がねぇよ。
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