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ボツリヌスミステリー。

本編は幸せそうですが、こちらはマイペース。

これは、こちらで、連載されていますコラボ小説のシリーズであります。
先に本編を読まれる事をお勧めします。

キャスト
榎本恭二(えのもときょうじ)
子供心の吸血鬼。
瀬戸氷河(せとひょうが)
凍てつく光の魔弾。
天城芳示(あまぎほうじ)
特攻鬼軍曹ガンナー。
大浦丙(おおうらひのえ)
微睡みのトラップ。
赤空核(あかぞらさね)
反面常識人。
多々角円(ほぼまるまどか)
ノンストップ重力。
一一哉(にのまえかずや)
計算の策師。
多々角環(ほぼまるたまき)
筒抜けの仲間想い。


※多々角円
僕達はまた教室にいた。
カズヤ先輩が、納得したかのように頷いた。
「成る程、ここで推理をしろ、というわけだね」
「やっと答えあわせの時間かよ」
サネは、待ちくたびれていたのか、伸びをしていた。
「で、何の話をするんですか?」
僕が聞くと、カズヤ先輩は微笑む。
「まぁ、まずは皆座りなよ。」
言われて大人しく席に着く。
全員座ったところで、カズヤ先輩が語り始めた。
「まずは、シーン0の解答だね。」
「シーン0?」
僕が聞くと、サネが答える。
「俺たちが黒海智恵美と出会った瞬間だ。覚えてんだろ?」
「あ、ああ……あれ、シーン0なんだ」
「そう。あの瞬間から犯人は彼らを殺そうとしていた。しかも確実に、ね。」
「けど、殺そうとした形跡なんて……」
「あのシーン0には、おかしな所が一つだけあるんだ。分かるかい、まどちゃん」
カズヤ先輩が僕にふる。
「ええと、確か氷河が黒海先輩に絡まれて、恭二がぺらぺらと話始めて、芳示は笑ってて、丙は眠っていて……?」
僕が考えていると、サネが嘲笑った。
「おい、円分かってねぇぞ。肝心な所が抜けてやがる。」
「肝心な所?」
今度はタマキが聞く。
「そう、おかしなシーンは、丙が氷河にツッコミを入れるシーン。この瞬間に犯人は一手投じている。」
「えぇ、そこなの……」
どうみてもギャグじゃないか……。
「考えてみてよ、まどちゃん。彼を黙らす為にわざわざ針を打ち込む必要があったかい?彼を黙らせるなら頭を一発叩いたっていいじゃないか。むしろ、その方が彼らしい。」
「丙、らしい?」
「無重力編でも読めば分かるかもしれないが、彼はあまり人を傷付けるのをよしとはしない。芳示を止めたのだって、傷付けたくないからだ。そんな男が、更に近しい友人――もしかしたら友人以上の存在を迷いなく毒に侵そうと思うかい?自分でもその威力を知っているのにだよ?」
ちょっと今、宣言入らなかった?
気のせいだよね?
でも、言われてみればおかしい。
カズヤ先輩が笑う。
「さて、シーン0の大浦丙は本当に大浦丙だったのかな?」
僕はある人物の名前と能力を思い出す。
「まさか……上光院新羅?」
「そうだね、上光院新羅の能力なら説明がつく」
上光院新羅の能力は『他人に成り代わる』能力。
彼なら大浦丙に成り代わり、氷河に毒針を打ち込む事が出来る。
「じゃ、どうして上光院新羅が彼らを狙うんだろ……?」
タマキが呟く。
「さぁ、まだそこまでは許されてはいないみたいだ。」
サネが一言突き付ける。
「とりあえず、上光院新羅のせいで、俺たちは惑わされているって事だよ。」

※???
「大丈夫ー?」
女が教室に入ってきた。
芳賀巫斗。空間と魔物の魔術師。
「……何しに来た」
「これで分かったでしょ?この世界のルールが。キミに本部は殺せないよ。本部もキミは殺せないんだから」
「まだ、爪が甘かっただけだろう。だいたい最初は貴様が手を出さなければ、神血は殺せた」
「まーだ分かんないかな。あれは手を出さざるを得なかったのよ。私だって手を出したくなかったわよー。」
「貴様は、本当に本部の味方なのか?」
「違う。今回は智恵美ちゃんの味方よ。」
「映画部の味方だと?」
「私の目的は、智恵美ちゃん達に魔術的なものを見せないこと。まぁ見せても彼女は多分順応しちゃうけどさ。それでも本来交わらないものは見せちゃいけないわけよ。」
「ほう、それでミステリーごっこなんか始めて、私を追い詰めるつもりか?」
「キミが一番魔術的なものだからね。今はまだ能力で誤魔化しているかもしれないけど、いつかはボロが出ちゃうでしょ。さっき書いててミステリー下手だ、って今自覚したし。巻きたいわけよ。」
「ふん、そうか。最後の話は聞かなかったことにしよう。」
「……じゃ、せいぜいあがきなさいな。」

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巻きますよー!
きゅるるんと巻きますよー!
私、ミステリー下手だーっ!
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