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伝わらないから文にしよう。


芳示を見直そう週間。
続きであります。


・届かない想い
※天城芳示
恭二は氷河のヒーローだ。
半分でも吸血鬼という人から外れた力は、人あらざる者から狙われる氷河を守りぬく。
俺には、それが出来ない。
魔術師くらいがせいぜいだろう。
吸血鬼に勝てる自信はない。
氷河は痛々しいまでに自分を追い詰める。
それでも、笑ってる。
馬鹿みたいに連中に混ざって笑う。
それが、ムカつく。

氷河の部屋に入る。
これは、氷河にとってもいつも通りの事なので、気にならないが。
氷河は本を読んでいた。
俺に気付いたのか、くるりとキャスター付の椅子が振り向く。
「ん……あれ、芳示?」
本の表紙を見る。
魔術書だ。なんで氷河が。
「あ、最近、魔術師対策に魔術書を借りたんだよ。」
「魔術師対策って、そんなんでどうにかなんのかよ」
勝手にベッドに座る。
「いいんだよ、読んでて面白いし!俺もこんな魔術が使えたらなーって思うだろ」
「ふーん、魔術師になるんだな、ヒロイン様は」
「違うからな!」
からかうと、すぐに否定する。
「氷河、全部一人で解決しようとしてないか?」
「ん?」
「……いや、苛ついただけだ」
分かんねぇよな、こいつには。
「この前、言ったよな。……お前が泣いてでも盾になってやるって」
「あ、あー……」
忘れてたのか惚けた反応しやがる。
「お前、殴るぞ」
「ごめん」
しばらくの沈黙。
俺は言葉がまとまらなくて、苛立ちがピークに達した。
「あー、くそっ!いいか、お前の実力が俺以下なら、おとなしく守られてろ!」
不機嫌なまま氷河の部屋から出た。

「……悪ぃな。」

-----------
ぐだった。
心配させてる自覚はある氷河。
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