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零雨様より、手仕舞の話を頂きました!

手仕舞さんが暴れるだけ。


※手仕舞柳賀
まずは一匹。フックショットで狙いを定めて、撃つ。矢尻のついた鎖は魔物の頭を貫通し洞窟の壁に刺さった。フックショットはジャラジャラ、という音を響かせて鎖が収納され、俺の体ごと壁へと引っ張る。
右手にフックショット。左手に鉈。引き寄せられる体は魔物の群れへと突っ込んでいく。俺は左手の鉈を振り、通り抜け様に魔物の首をいくつも地面へ落とした。ついでに貫通した魔物の首も落として、着地。
俺の周りは敵しかいない。後ろは壁。弱者ーズの一人、なんてからかわれる俺には厳しい状況だ。
でも、倒す。
俺は武器を持ち替える。
「よぉーし、行くぞー」
手にしたのは、大きな十字型手裏剣。体で勢いをつけて、思いっきり投げる。威力はまちまちといった所か。避けられやすいし、ブーメランの様に自分の手元に返ってくる事は多くない。だが、こういう風に洞窟内に魔物がうじゃうじゃいれば、投げれば当たる素晴らしい状況だ。投げない手はない。予想通り、魔物はバタバタと薙ぎ倒される。
俺はまた別の武器を出して構えた。次はクローナイフだ。此方からは仕掛けず、構えて待つ。魔物がジリジリ近付いてきて、飛び掛かってくる。俺はその場で一回転して小型の爆弾をばら蒔いた。面白い様に魔物が爆発に突っ込む。
「三分の一、くらいか」
爆風が消えぬうちに倒しきれてない魔物達の方へ跳び、喉を掻く。なるべく速く、正確に、相手の懐へ入り、命を刈り取り、逃げる。
「っ!」
残念ながら、俺は肝心な時にミスする人間……いや、よくミスする人間なので理想的には行かない場面だってある。大型の二足魔物に脚を掴まれてしまった。そのまま持ち上げられて宙吊りにされる。
「もーちょっとクローナイフでやるたかったけど、しょうがないなー」
まあ、十匹は刈れたからいいか。
俺は腕を振って、魔物に二個ともクローナイフを投げ付けた。一緒に腕の袖からまきびしが飛び散る。まきびしは魔物に当たったり、地面に散らばったりした。魔物が怯んだ隙に俺は魔物の胸の辺りを蹴りつける。衝撃でブーツの踵に仕込んだナイフが飛びだし、魔物の胸に刺さった。
「よ、っと」
そのまま、その魔物を足場にして態勢を立て直し、天井へジャンプする。素早く出した鎖鎌を投げ、天井に巻き付けた。俺は天井に足を付け、何度か踵を叩く。ブーツの裏から出てきた棘を天井に食い込ませ、弓を取り出した
天井から逆さの状態で弓を射つ。射って撃って討ちまくる。
「どーん!」
矢が切れた所で火炎ビンを取り出して下へ投げ付ける。まきびしと一緒にバラまいて置いた火薬に火が付き、大きな爆発が起きた。
もくもくと下では煙が流れている。
「はー……疲れたー」
全滅。鎖鎌の鎖を伸ばして俺は地面に降りる。洞窟内を見回してみるが、マトモに動ける魔物は居ないだろう。
「手仕舞!」
「津川ー」
入口の方から走ってくる人物は津川だった。
「何だ、手助けの必要なかったな」
「なんとかなっちゃったー」
いえー、とポーズを付けてみるがスルーされた。
「はーこれで減給回避だ!」
「だなー」
俺は投げてしまった武器を回収してから、津川と本部に帰った。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
手仕舞の本領発揮。
武器隠し玉ってことでじゃらじゃら武器持ってます。
臨機応変に戦えるはずなのに、弱者。
それは最終的な武器が弓だからかもしれないねぇ。
それかまわりが強すぎるか。
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