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ゴッドスネークの魔術師編。

神と見立ててみよう。
そこには大きな弱点があるはずだ。


・ゴッドスネークの魔術師
※瀬戸氷河
「神血と神と見立ててみよう。そこには大きな弱点があるはずだ。」
俺を捕らえた魔術師の第一声がこれだ。
「弱点……?」
「そう。君は神様の代替え品だ。だから、神と同じ性質を持つと推測できる。」
「代替え品。俺が……?」
魔術師は語り出す。
「例えば、神は十字架にかけられ、胸を貫かれて死んだ。例えば、神は注連縄により力を封印された。例えば、というエピソードから導きだしやすいのが、神の弱点だ。万能で全知全能だというが、そんなものは存在しない。神は逸話という弱点だらけだ。」
「なるほどね……俺も、まだまだ勉強が足りねぇな……」
「で、だよ。そんな神の代替えである君も、また同じ弱点をもつのではないかな?」
魔術師が指をならす。
足元にぬるりと嫌な感覚がした。
「蛇……っ!」
「注連縄なんてないんでね。蛇で代用していいかな?」
大蛇がゆっくりと俺の体に巻き付く。
銃を探してもホルダーが奪われたためにない。
「蛇という存在も、神に深くかかわるものだったね。時には祟り神であったり、時には邪であったり。」
「くっ……はな、せっ……!」
暴れても蛇には通じずに、蛇の頭が首にまで達した。
「あ、そうか。蛇は神だったか。まずったー。この実験は失敗だ。」
「どういう……っ、ぁぐっ……!」
急に体を締める力が強くなる。
魔術師が本を広げる。
そして、こちらに見向きもせずに答える。
「ごめん。死んでくれ。神血が死ねば信用されるし、僕が。」
指をならす。
天井から大量に蛇が落ちてくる。
さらに大蛇が俺の首筋に噛みついた。
「く、っ……毒蛇か……!」
景色が急にぼやける。
毒が回り始めた。
落ちてきた蛇も身体中に絡み付く。
「はっ……きもちわりぃ……」
「あまりそういうことを言わないでほしいな。」
魔術師が一匹の大蛇を呼ぶ。
廊下から現れたそれは、魔術師に近づきすりよる。
「蛇はかわいいじゃないか。優秀だしね。」
「ぐ、うぁっ……!?」
また急に体を締める力が強くなる。
「ほらー、あの子も怒ってる。」
ある蛇が俺の首を絞め始めた。
「……ッ!」
「さて、そろそろしんでもらおうか。」

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蛇に巻き付かれるなんてとてもエロス!
そう思わせてくれたのは、なでこすねいくだった。

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