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完結記念に全部うpしちゃいます。
一旦幕引き。
零雨様の『最もシリーズ』と『本部シリーズ』がコラボ。
そして、零雨様に書いていただいた噂の本編でございます。
キャスト
榎本恭二(えのもときょうじ)
子供心の吸血鬼。
瀬戸氷河(せとひょうが)
凍てつく光の魔弾。
天城芳示(あまぎほうじ)
特攻鬼軍曹ガンナー。
大浦丙(おおうらひのえ)
微睡みのトラップ。
赤空核(あかぞらさね)
反面常識人。
多々角円(ほぼまるまどか)
ノンストップ重力。
一一哉(にのまえかずや)
計算の策師。
多々角環(ほぼまるたまき)
筒抜けの仲間想い。
一旦幕引き。
零雨様の『最もシリーズ』と『本部シリーズ』がコラボ。
そして、零雨様に書いていただいた噂の本編でございます。
キャスト
榎本恭二(えのもときょうじ)
子供心の吸血鬼。
瀬戸氷河(せとひょうが)
凍てつく光の魔弾。
天城芳示(あまぎほうじ)
特攻鬼軍曹ガンナー。
大浦丙(おおうらひのえ)
微睡みのトラップ。
赤空核(あかぞらさね)
反面常識人。
多々角円(ほぼまるまどか)
ノンストップ重力。
一一哉(にのまえかずや)
計算の策師。
多々角環(ほぼまるたまき)
筒抜けの仲間想い。
※多々角円
その後、ツムグはウツギに正座を強いられ説教されていた。
「ごめん。なさい」
ウツギを過去の世界に帰した後、ヒョウガ達に対して反省したんだろうツムグは見事な土下座を見せた。それはもう模範的に見事な。
「え、いや……その」
「とりあえず一発殴らせろ」
「まあまあ芳示」
狼狽えるヒョウガに、偉そうなホウジ。ホウジを宥めるヒノエ。
「んー……許すッ!」
腕を組んで唸っていたキョウジはビッと親指を立てて笑った。タマキが呆れた目を向ける。
「そんな簡単で良いの……?」
「いいの!お前、もうやらないっしょ?」
「はい。もちろん」
「ならオッケー!」
あまりにも安易なやり取りに僕含めその場の全員が呆れていた。まあ、被害者の彼らがいいなら良いんだけど。
「じゃあそろそろ……任務も一応終わったし、俺達を元の世界に帰してくれないか?」
キリの良いところでヒョウガがツムグにそう声を掛けた。そうだった。彼らは神隠しを解決させる任務の為にこの神隠しに巻き込まれたのだった。
「うん。此処で良い。かな」
ツムグは頷いて近くの窓を開ける。すると、建物の中と思われる空間が繋がった先に見えた。
「本部じゃん!何で知ってんの!?」
「だってボク魔術師だし」
どうやら繋がった先は彼らの本拠地らしい。向こうの世界は何でも「魔術師だから」で済むんだろうか?
「他の魔術師と結託して悪用したら今度こそ殺すぞ」
ホウジが凄むとツムグはビクリと震えた。
「そ。そんなこと。し。しないって。一先輩とか核君に怒られるし」
どもる時ですら抑揚の少ないツムグ。キャラがブレないなあ。
「さて、と」
ヒョウガは笑って僕達を見る。
「この世界のこと教えてくれたりとか、色々助けてくれてありがとな」
「いえいえ、此方こそ。神隠し事件を解決して頂いてありがとうございます」
「短い間だったけど楽しかった!サンキュ!」
「円の能力、マジで欲しい位楽しかったわー」
「それ楽しんでる、のか?」
僕は横目でタマキのことを見た。
「丙さんのこと、結構好きだった」
「…………」
「心で答えるの止めて下さいよ」
「俺もだよ。仲良くなれそうだったのに残念」
「……そう」
タマキはヒノエにかなり懐いたようだ。兄ちゃん嬉しい。
そしてサネはと言えば。
「ン……またな」
そんな簡潔な言葉だけだった。サネなら常識を覆して簡単に向こうの世界に行けそうだから、そんなものなのだろう。
「出来ないぜ」
「え?」
「東西南北が居るから、俺は常識を覆して瀬戸達の居る世界に行くことは出来ない」
「そ、そうなのか……」
だとしたら、サネがそんなに彼らと別れる事にそれほど未練がないということか。
それはともかく。
「じゃあなー」
「バイビー!」
彼らは元の世界に帰っていった。
「……帰ったか」
「帰ったね」
カズヤ先輩とサネは顔を見合わせる。
「僕達も、帰ろうか」
※瀬戸氷河
俺達が神隠し事件の任務から帰って数日。俺は白河さんに報告書を提出しに来ていた。
「ふーん。異世界、か」
リクライニングチェアに腰掛け、俺の書いた報告書を眺める白河さんは面白そうに呟いた。
「にわかには信じがたいが……事実神隠しが起きなくなった事を考えれば、信じない訳にはいかない、か」
パラリと捲る音が部屋に響く。
「その世界にはもう行けないのか?」
「多分……向こうの能力者が干渉してこないでしょうから」
「そうか、残念だな」
将来本部に入れたかったのに、と呟く白河さんに来れたって無理だろうと俺は思った。
彼らは普通の人間の感覚を持っていて、人は殺せない。此方に来て世界の違いを認めてくれたって、彼ら自身は魔術師を殺したり出来ないだろう。そんなんじゃ、とても任務はこなせないだろうし。
「それじゃ、失礼します」
白河さんの部屋から出て、自室に戻る。
俺の部屋の扉を開ける、と。
「よう」
「っ、え」
核が、居た。
俺のベッドに寝転がり、勝手に漫画を読んでいる。俺は信じられなくて扉を一回閉めて、また開けた。もちろん核は変わらずそこに居た。
「遊びに来たぜ」
ごろりと寝返りを打つ核。寛ぎすぎじゃね?
「何で……この世界に居るんだ?」
「決まってる、東西南北に繋いでもらったのさ」
そこをな、と指差した先は、開いた窓だった。確かに、開いた窓の先に見覚えのある部屋が見えた。
「そこだけずっと東西南北に繋いでもらう事にした。窓を開ければいつでも行き来出来るぜ」
「……マジで?」
「マジだ」
起き上がってニヒ、と笑った核は嬉しそうだった。俺も彼らに会えることを喜んで良いのか、この部屋からはもう外を見れないことを悲しんだらいいのか……。
「これからよろしく頼むぜ、瀬戸」
to be continued...
てことで、一旦閉幕。
いやー、地味に長かったコラボシリーズ。きっかけはTwitterでうちの子と共闘したい方、みたいなハッシュタグだったのだけどね。こんなに色々膨らむとは思わなかった。
っていうか、回収しきれてないよね、辻褄合ってないよね。
色々変な所はお見逃しを!だってその場のノリで書いたんだもん!
えーと、本部シリーズの作者様の早宮千里様。通称みや。
本部キャラを悪役っぽくしちゃってすいません。リア友なので、書いてる最中も面と向かって会って色々話したり、メールしたりしましたが、そのお陰で色々妄想が膨らみました。
私の自己満足で良ければ受け取ってください。
書かせて頂き、ありがとうございました!
ていうか、読んでくれてありがとう。
気が向いたら、また続く。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
というわけで、コラボ企画でした。
こちらこそ、たくさん二次創作を書いていただいた上にコラボ企画まで書き上げていただいてありがとうございました!
確かになんかのハッシュタグがきっかけだったと思います。
私も没編書いちまったしな。
互いにコラボは出来たわけです。
しかし、ここからが本当の没編だ……。
その後、ツムグはウツギに正座を強いられ説教されていた。
「ごめん。なさい」
ウツギを過去の世界に帰した後、ヒョウガ達に対して反省したんだろうツムグは見事な土下座を見せた。それはもう模範的に見事な。
「え、いや……その」
「とりあえず一発殴らせろ」
「まあまあ芳示」
狼狽えるヒョウガに、偉そうなホウジ。ホウジを宥めるヒノエ。
「んー……許すッ!」
腕を組んで唸っていたキョウジはビッと親指を立てて笑った。タマキが呆れた目を向ける。
「そんな簡単で良いの……?」
「いいの!お前、もうやらないっしょ?」
「はい。もちろん」
「ならオッケー!」
あまりにも安易なやり取りに僕含めその場の全員が呆れていた。まあ、被害者の彼らがいいなら良いんだけど。
「じゃあそろそろ……任務も一応終わったし、俺達を元の世界に帰してくれないか?」
キリの良いところでヒョウガがツムグにそう声を掛けた。そうだった。彼らは神隠しを解決させる任務の為にこの神隠しに巻き込まれたのだった。
「うん。此処で良い。かな」
ツムグは頷いて近くの窓を開ける。すると、建物の中と思われる空間が繋がった先に見えた。
「本部じゃん!何で知ってんの!?」
「だってボク魔術師だし」
どうやら繋がった先は彼らの本拠地らしい。向こうの世界は何でも「魔術師だから」で済むんだろうか?
「他の魔術師と結託して悪用したら今度こそ殺すぞ」
ホウジが凄むとツムグはビクリと震えた。
「そ。そんなこと。し。しないって。一先輩とか核君に怒られるし」
どもる時ですら抑揚の少ないツムグ。キャラがブレないなあ。
「さて、と」
ヒョウガは笑って僕達を見る。
「この世界のこと教えてくれたりとか、色々助けてくれてありがとな」
「いえいえ、此方こそ。神隠し事件を解決して頂いてありがとうございます」
「短い間だったけど楽しかった!サンキュ!」
「円の能力、マジで欲しい位楽しかったわー」
「それ楽しんでる、のか?」
僕は横目でタマキのことを見た。
「丙さんのこと、結構好きだった」
「…………」
「心で答えるの止めて下さいよ」
「俺もだよ。仲良くなれそうだったのに残念」
「……そう」
タマキはヒノエにかなり懐いたようだ。兄ちゃん嬉しい。
そしてサネはと言えば。
「ン……またな」
そんな簡潔な言葉だけだった。サネなら常識を覆して簡単に向こうの世界に行けそうだから、そんなものなのだろう。
「出来ないぜ」
「え?」
「東西南北が居るから、俺は常識を覆して瀬戸達の居る世界に行くことは出来ない」
「そ、そうなのか……」
だとしたら、サネがそんなに彼らと別れる事にそれほど未練がないということか。
それはともかく。
「じゃあなー」
「バイビー!」
彼らは元の世界に帰っていった。
「……帰ったか」
「帰ったね」
カズヤ先輩とサネは顔を見合わせる。
「僕達も、帰ろうか」
※瀬戸氷河
俺達が神隠し事件の任務から帰って数日。俺は白河さんに報告書を提出しに来ていた。
「ふーん。異世界、か」
リクライニングチェアに腰掛け、俺の書いた報告書を眺める白河さんは面白そうに呟いた。
「にわかには信じがたいが……事実神隠しが起きなくなった事を考えれば、信じない訳にはいかない、か」
パラリと捲る音が部屋に響く。
「その世界にはもう行けないのか?」
「多分……向こうの能力者が干渉してこないでしょうから」
「そうか、残念だな」
将来本部に入れたかったのに、と呟く白河さんに来れたって無理だろうと俺は思った。
彼らは普通の人間の感覚を持っていて、人は殺せない。此方に来て世界の違いを認めてくれたって、彼ら自身は魔術師を殺したり出来ないだろう。そんなんじゃ、とても任務はこなせないだろうし。
「それじゃ、失礼します」
白河さんの部屋から出て、自室に戻る。
俺の部屋の扉を開ける、と。
「よう」
「っ、え」
核が、居た。
俺のベッドに寝転がり、勝手に漫画を読んでいる。俺は信じられなくて扉を一回閉めて、また開けた。もちろん核は変わらずそこに居た。
「遊びに来たぜ」
ごろりと寝返りを打つ核。寛ぎすぎじゃね?
「何で……この世界に居るんだ?」
「決まってる、東西南北に繋いでもらったのさ」
そこをな、と指差した先は、開いた窓だった。確かに、開いた窓の先に見覚えのある部屋が見えた。
「そこだけずっと東西南北に繋いでもらう事にした。窓を開ければいつでも行き来出来るぜ」
「……マジで?」
「マジだ」
起き上がってニヒ、と笑った核は嬉しそうだった。俺も彼らに会えることを喜んで良いのか、この部屋からはもう外を見れないことを悲しんだらいいのか……。
「これからよろしく頼むぜ、瀬戸」
to be continued...
てことで、一旦閉幕。
いやー、地味に長かったコラボシリーズ。きっかけはTwitterでうちの子と共闘したい方、みたいなハッシュタグだったのだけどね。こんなに色々膨らむとは思わなかった。
っていうか、回収しきれてないよね、辻褄合ってないよね。
色々変な所はお見逃しを!だってその場のノリで書いたんだもん!
えーと、本部シリーズの作者様の早宮千里様。通称みや。
本部キャラを悪役っぽくしちゃってすいません。リア友なので、書いてる最中も面と向かって会って色々話したり、メールしたりしましたが、そのお陰で色々妄想が膨らみました。
私の自己満足で良ければ受け取ってください。
書かせて頂き、ありがとうございました!
ていうか、読んでくれてありがとう。
気が向いたら、また続く。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
というわけで、コラボ企画でした。
こちらこそ、たくさん二次創作を書いていただいた上にコラボ企画まで書き上げていただいてありがとうございました!
確かになんかのハッシュタグがきっかけだったと思います。
私も没編書いちまったしな。
互いにコラボは出来たわけです。
しかし、ここからが本当の没編だ……。
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