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本当の没編はここからだ……!

これは、こちらで、連載されていますコラボ小説のシリーズであります。
先に本編を読まれる事をお勧めします。

キャスト
榎本恭二(えのもときょうじ)
子供心の吸血鬼。
瀬戸氷河(せとひょうが)
凍てつく光の魔弾。
天城芳示(あまぎほうじ)
特攻鬼軍曹ガンナー。
大浦丙(おおうらひのえ)
微睡みのトラップ。
赤空核(あかぞらさね)
反面常識人。
多々角円(ほぼまるまどか)
ノンストップ重力。
一一哉(にのまえかずや)
計算の策師。
多々角環(ほぼまるたまき)
筒抜けの仲間想い。

・ご挨拶
※黒海智恵美
どうも、映画部部長の黒海智恵美です。
今回は、私の新作『最も本部な人たち 真・没編』の為にご来場いただきありがとうございます。
真・女神転生だとかいうように、真とつくだけで、かっこいいものがありますね。
まさかこの没編もこのような形で転生するとは。
ま、それはさておき。
この作品は、本編完結記念に撮影されたメイキング集であります。
滞りなく終了したように見えますが、やはりどのような作品にもNGというものは付き物です。
今回は、そのNGをお見せいたします。
では、ごゆっくり鑑賞下さいませ……。

・存在編3 NG1
※多々角円
「麻酔弾なわけあるかよ……実弾だ」
ツムグを庇って倒れたヒョウガのもとに駆け寄るホウジ。
ヒョウガは、自分の腹に手を当てて治癒していた。
そして、ホウジがヒョウガの頭を叩いた。
「てめぇ、いまのはどういうつもりだ!」
「んだよ、思いきり撃ち抜いたくせに謝罪もねぇのか!?」
「お前が前に出なきゃすんだ話だろうが!」
「事情があったんだよ!」
口喧嘩を始めた二人。
だんだんとこちらが引くほどヒートアップする二人。
な、なんだか険悪だ。
「事情かなんだか知らねぇが、俺の邪魔するとはいい度胸だな?やるか、あぁ?」
「上等だよ!やってやろうじゃねぇか!」
二人が同時にホルダーから銃を引き抜き、互いの額に当てる。
殺しあいをするつもりなの!?
一触即発の雰囲気のなか、ガシャン!と派手な音がした。
「カットおおおおおっ!」
窓から誰かがガラスを割って入ってきた。
女生徒だ。
その女生徒は、瞬時にヒョウガとホウジの間に入り、サマーソルトで二人ぶんの銃を上に弾いた。
だが、二人は動じずにすぐにホルダーから新たな銃を引き抜き、同時に女生徒の額に向けた。
「「なんのつもりだ……?」」
二人とも目がすわってて怖い。
あれが本職の気迫か……な。
女生徒もたじろきながらも、言い返す。
「いや、あんたらね……台本通りに進めなさいよ……」
「何が台本だ。俺は一度こいつを黙らせねぇと気がすまねぇんだよ」
「俺だっていい加減に芳示を殴らねぇと気がすまねぇんだよ!」
「なにするっつった、あぁ氷河!」
また二人の口喧嘩が始まった。
口論しながら銃口は、女生徒に向けたままで、指もトリガーに掛けっぱなしだ。
「カットよ!カット!」

・存在編3 NG2
※多々角円
ヒョウガの傷が塞がったのを確認してから彼らは同時に動き出した。
キョウジが太刀を抜き、芳示が銃口をツムグに突き付け、ヒノエが針を投げようと構えた。
それぞれ、カズヤ先輩、僕、タマキが止める。
「なにしてんだよ」
「それはこっちの台詞だ……今、何をしようとした!?」
キョウジが叫ぶように答えた。
「氷河に手を出したんだぞ!?生かしておけるわけねぇだろ!」
「そうだ、氷河に手を出したんだ。だったら殺さなきゃなぁ?」
「氷河に何かしたんだったら……殺すしかないよ」
ホウジとヒノエも三者三様に答えたが……あれ?
結局理由はひとつだけ?
当のヒョウガは呆れたようにため息をついていた。
「離せっ!氷河に何かしたなら俺は……っ!」
「うわっ!?」
カズヤ先輩を振り払い、キョウジが太刀を降り下ろそうとする。
その目はいつも笑顔のキョウジらしくない冷たい目だった。
「カット!」
女生徒が天井から落ちてくる。
そしてキョウジの背後から本の角を頭に当てた。
「ぎゃっ!?」
どさりと派手に倒れた。
「あんたたちねぇ!もうちょいマシな理由ないの?」
女生徒はホウジたちに説教していた。
「理由ったってな……事実これしか理由がねぇよ」
「無理やり綺麗事言いなさいよ!」
「無理やり言えるものなの?」
「言えるわよ!というか言いなさい!」
「「ええ……」」
キョウジさん、起きないなぁ……。

・常識編2 if
※瀬戸氷河
教室を開けると、魔物が襲ってくる。
核が身を呈して魔物を引き付ける。
俺も、魔弾を撃って足元を凍らせるが、魔物がうまくかわす。
「うぁっ……!」
「氷河!」
魔物の爪で、左腕が斬られた。
俺の血が床に落ちる。
「まさか……」
一哉が呟く。
彼らに、俺の血を見せるわけには……、感付かれたくない!
咄嗟にそれを隠す。
「……ッ!」
魔物は恭二が仕留めた。
「氷河!大丈夫か!?」
仕留めてすぐに俺に駆け寄る。
「なぁ、瀬戸」
いつの間にもとに戻っていた核が、無遠慮に俺を呼ぶ。
「血の色が、違うな?」
「違っ……!」
表情が強張っていただろう。
だが、恭二が左腕の血をなめた。
「だーいじょぶだよ!氷河は平気だから!」
「恭二……」
恭二の行動に呆れたのか、核はため息をつく。
「ごまかすの下手だな……」
それだけ言うと、戻っていった。
「あ、もっとほしいかも」
「今はだめだっつの!」

・ご挨拶2
※黒海智恵美
さて、みなさん如何だったでしょうか?
没だなんて簡単に言いますが、これらの現象が起こるのは稀なんですよ?
というか、あの連中が容赦なさすぎるんです。
自由に暴れさせたら、本当に我儘に動き出して、映画の配役一つもこなさないんですよ。
本当に、いい素材なのに役者になれないのが残念だなぁ。
特に瀬戸氷河さん?
あの人、本当に面白い人なんだけどにゃー……。
ときどきやりにくいわ。
まぁ、仕方ないか!
今回はありがとうございました。
また何かの機会がありましたら、我が映画部の上映会にお越しください……。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
零雨様の本編完結記念に。
本編をいじった没編をお送りします。
黒海智恵美というキャラが好きなので、再利用。
使い勝手いいしな。
さて、ここからは解説?

・存在編3 NG1
芳示的には、魔術師をかばった氷河が許せなかった編。
氷河と芳示はだいたい口喧嘩してます。
そして、最後には殴り合い。
仲が悪くていい。そんな二人だからできたNG。

・存在編3 NG2
同じカットでまさか二度もNGを作れるとは思わなかった。
こちらは三人が氷河に好意を持ちすぎたためのNG。
恭二なんか絶対我慢できない。
一哉さんはもやしっぽい以前に吸血鬼を抑えられなさそうなので、こうなってたかもしれないNG。
この三人は氷河のためなら鬼にもなんだってなるよなぁ……。

・NG
NGで最後に割り込む女生徒は、黒海智恵美です。

・常識編2 if
こちらはNGではなく、IFです。
もしも~って奴ですね。
このIFは『もしも、氷河の神血があそこでぶちまけられたら』って奴です。
いきなりこいつは人間じゃないのかも?って思わせるわけにもいかないので、必死に隠そうとしますが、鋭そうな二人は一瞬で見抜いてしまいます。
実際はみたことなくても理科の実験とかで血の色はわかるでしょう。
無遠慮に聞いてしまう核と、計算のうちに数えてしまう一哉。
そんな二人が少し怖くなった氷河と自分なりに守ろうとする恭二。

映画部、面白い!
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