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書きたいから書くんじゃー!


・トレンド・ア・トレード
※瀬戸氷河
ふらふらと廊下を歩いていると、後ろから眼鏡が外された。
犯人はわかりきっている。俺の目の前で笑ってんだから。
「恭二!こら、返せ!」
俺は恭二を追いかける。
「まーまー、こっちでもかけてみてよ!」
通りかかった片桐さんに、別の眼鏡をかけられた。
小さめの丸眼鏡。
度が少し弱く、視界が少し悪い。
「うわっ、何これ!?」
向こうで高曇さんの声がした。
少しふらついている。
あれ、俺のじゃないか?
「度が強すぎるよ、これ……ちょっと片桐!」
高曇さんが、それを外して片桐さんを捕まえる。
「ああっ、捕まっちゃったー!恭二ー!なんとかしてよー!」
「ええー!?片桐さん弱すぎでしょー!ってあああーっ!」
「こーら、何してるの二人とも」
高曇さんは、さらに恭二までも捕まえた。
「いーや、面白そうだったから、つい……ねぇ?」
「そうそう!たまにはイメチェンしようぜー?」
高曇さんに放してもらった二人は対して反省もせずに笑う。
「イメチェンね……」
高曇さんが、俺の眼鏡を改めてかける。
「にしても、氷河の眼鏡が度が強すぎる」
「それなら、高曇さんの眼鏡は度が弱すぎます」
片桐さんと恭二が、俺と高曇さんをじろじろと見る。
「んー、似合わないかな?」
「意外と似合ってんじゃない?イメチェン程度には」
二人とも対していい反応じゃない。
それを見た高曇さんは、不満そうにため息を吐く。
「もう満足?返してもらっていいかな?」
「あ、はい」
高曇さんの眼鏡を外して返す。
俺の眼鏡も返される。
「「あー!戻すの早いよ!」」
「うるせぇな!」
俺が二人を一喝すると、高曇さんが笑う。
「氷河は、慣れてるんだね」
「いつもこんなことされてますから」
「そっか。じゃ、戻るよ」
ん?聞いた意味はあったのだろうか。
片桐さんも、高曇さんについていく。
俺は恭二の頭を黙って殴る。
「いって!?」
「何してんだ、バカ」
「いいだろー?イメチェン。」
頭を押さえながら涙目に訴える恭二。
「そんなに似合ってたか?」
「俺は、どんな氷河も好きだぜ」
「あー、そう……」
恭二が急に機嫌よくなり、俺の背中をたたく。
「んだよ、照れちゃって!」
「照れてねーよ!」

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息抜きに。
ネタを頂いて速攻書いた。
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