格ゲー精神なお話。
模倣の続き。

最近、こういうアクションが流行り。

・Action fight trap
※瀬戸氷河
「んー……」
そういや、俺は芳示の見よう見まねで喧嘩してたんだよなー。
まぁ、そこいらの不良レベルなら何ら問題ねーんだけどさ。
魔術師相手となると、通じないんだよなー……。
「流派っつってもなー、なんもねーよなぁ。」
いろいろ抜粋して、俺のスタイルにしてみるとか？
いやいや、こんな不確実な方法に何全力注いでんだよ俺。
殴り殺せるってのは、結構難しいんだって。
せいぜい気絶止まりだって。
俺だって殴られて死にそうになった経験あんまねーし。
それなら、斬られて刺されて抉られた方がまだ死ぬ気がした。
……これも痛い話だよな。
ただ、成り上がりの不良である俺には、一番すっきりする手段ではあった。
一般人程度なら、殴って済ませた方がいい場合だってある。
今よりもう少し動けるようになれば。
「結局行き着く先は、喧嘩だよな……。」
「何がなんだって、氷河」
芳示が声をかけてきた。
すぐに本を閉じる。
しかし、その動作が芳示にバレた。
「何隠したんだよ、おい」
「あ、こら芳示！」
本を奪われてしまった。
手が速い上に守りきれない。
やっぱり俺は実力は並なのかね。
「……お前は、やっぱ実力勝負に出たがるのな」
「んだよ、悪いかよ」
否定されたみたいで苛立つ。
だが、芳示は意外にも微笑んだ。
「いや、大人しく銃でも構えてりゃいいのにな、ってのも思うけどさ。氷河がそんな大人しくしてるわけねぇな」
「……悪かったな」
「いや、そうさせちまったのは俺と恭二だろうし、気にすんなよ。俺は、大人しい氷河よりはそうやって暴れてる方が好きだしな。」
それで負けてりゃ世話ねぇけどさ。
と、意地悪く呟く芳示。
「しかし、やるなら極めるつもりのがいいぜ？勢い余って殴り殺すってありがちな話だからな。」
「実際格闘家ってのは、それだけで全身凶器みたいなものらしいからな。」
でも、違うんだよ。
俺が求めてるのはそれじゃねぇんだ。
「あのさ、芳示」
「ん？」
「俺は、手段とか流派とかそういうのはどうでもよくてさ、とにかく力が欲しいんだ。咄嗟にでも恭二を守れるようにさ。」
「俺は自分を守るために、そうしてほしいと思うけどな。捕まっても油断した隙に蹴り飛ばせばいいんだし。武器奪われても抵抗出来るようにしてほしいし。」
思わず俺達はくすりと笑う。
「じゃ、ちょっと付き合えよ芳示」
「おう、協力してやるよ。」
この些細なきっかけの訓練が、勘違いされたのかちょっとした大乱闘になった。
何故か風上、雨境、才臥、康司、島原さん、杜矢さん、恭二までもが混ざっていた。
全員敵に回してバトルロイヤルみたいな事にまで発展した。

優勝者？聞くまでもないだろう。

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男らしい氷河さんの話。
格ゲーってすっごい面白いんだよ！って言いたかった気がしないでもない。

格ゲー妄想加速してます。
DOA５のモーション集とかみて加速した。
氷河は喧嘩だと挑発的でそれを楽しんでいるかのように豹変してそうだ。
不確実だし苦手なのはわかってるけど、一番スカッとする方法。
痣なら治すの楽だし、とも考えています。
氷河も芳示も割とスピードタイプ。
しかし、才臥や康司のがもちろん早いし、風上はガードが固いし、雨境と恭二は力があるし、杜矢さんはトリッキーだし。
島原さんも力とスピードがあるね。というかプロだね。

DOAのシステムで、ホールドってあるのですけれど、あれがマジでかっこいい。
いなして攻撃とか。たまらん。