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恋愛法度の世界樹の地下。

固まらないので、アホみたいな話を。


・見合い配合
※弓ヶ浜雨境
俺達は久しぶりに弓ヶ浜邸に戻っていた。
戻った理由は簡単。
お見合いの話の来ちゃったからだ。
「やーだー!俺絶対やだかんねー!」
俺は、こたつに潜ったまま抵抗する。
呆れたように東火兄さんがため息をつく。
「仕方ないでしょう……弓ヶ浜は名家なんだから」
「でもさー、俺たちのお見合いって、配合じゃん!言うなればドラ◯エモンスターズの配合じゃん!」
異種族をかけて新しい種族を産み出すみたいな。
弓ヶ浜は、その身に妖怪の血を混ぜられた一族だ。
それが妖怪との条件であるから飲むしかない。
けれど、配合は嫌だ。
絶対嫌だ。
「どうするか……」
雄飛兄さんが、頭を抱える。
文弥は呑気にみかん食ってる。
「あー、氷河とか利用できないかなー」
「利用してどうすんの」
「利用して振られて終わりーってしたい。」
からかう意味でも面白そうだし。
「そう出来たらどれほど楽か……」
「だったら俺を利用しましょうよ」
「柳賀ー、みかんいるー?」
文弥が手仕舞にみかんを渡す。
「って、何でいるんだよ!?」
東火兄さんが、ツッコむ。
「だって東火さんは俺と結婚するんでしょ?」
「アホですか」
「それなのにお見合いでしょ?そんなの阻止に決まってます」
「アホか……」
呆れ果てる東火兄さん。
だんだんくっつかれてるし。
雄飛兄さんが感心したように頷く。
「……いやはや、天狗からのがれられるようになるとは。」
「あんなの俺の敵じゃないですー」
「面白いねー、手仕舞ー。」
俺がだらだらしてると、手仕舞が俺に携帯を渡す。
「ダメもとでいったら?」
「おー、さんきゅー!やるわー!」
起き上がり、氷河の番号にかける。
「もしもしー?」
『はいはい?って、雨境か?』
「ねー氷河ー、お見合いしない?」
『はぁ?何を馬鹿なことを……』
「だって、俺このままだと配合させられちゃうしー」
『は、配合?』
「そー、配合の危機ー。」
『んで、どうしろっていうんだ?』
「氷河が女装して俺を振れば万事解決だからさ」
『ふざけんな』
ブツリ、と切られてしまった。
「切るこたないじゃん……」
携帯を閉じてまた寝転がる。
「ちょ、返して」
「んー……直で言ってたら殴られたかなー、蔑まれたかなー」
「雨境さーん?」
「うっさいよ、手仕舞」
「じゃあ、携帯返してよ?」
「えー、どこいったかわかんないー」
「ええー、うそだー」
「はい、みかん」
文弥がいいタイミングでみかんを手仕舞にわたす。
「そうじゃなくて!」

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アホのトーク。


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