忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コラボ第二段。
学生と偽学生。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

自称半分名探偵助手
小城 リリス
こじろ リリス

迷惑な名探偵
黒塚 裕
くろつか ゆう

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく

※小城リリス
用具室というかただの教室でおとなしく待つ私と裕さん。
「裕さんは、どうしてここに来たんですか?」
「葉菊さんが、いい事件があるって言うから来たのさ。実際面白い事件だったけど」
「私がいなくなって心配だったからとかじゃないんですか」
「そうだね。たまたま会えた感じ」
「ひどい!」
いつも裕さんは、そういう意地悪を言います。
私じゃ裕さんの本意はわからないですけどー。
「そういや、被害者はどんな人だったの?」
「え、被害者ですか?」
裕さんが、興味津々と聞いてきた。
氷河さんの謎まで解くつもりかな……。
「被害者は瀬戸氷河さん。年齢は22で、異変解決専門家だそうです。眼鏡をしていて顔立ちもいいのに、不良みたいに強引で荒っぽい人です。」
「ふーん、月下美人の不良ってとこかな。やはり異世界の人は違うな。」
「銃刀法違反、窃盗、器物破損20です」
私が今までカウントしたものを報告すると、裕さんが吹き出します。
「リリス、そんなものをいちいち数えていたのか?けど、それだけの犯罪犯してたらもう重罪犯だよ。異世界にそれが通じるとは思わないけど!」
裕さんが、腹を抱えて笑い出します。
その声に混じって、葉菊さんと氷河さんの声も聞こえます。
「……そろそろ離してくれません?」
「断る。」
「いや、俺一人で歩けますから」
「行動が遅いんだよ」
「どういう意味だよ……」
用具室のドアが開きます。
葉菊さんが氷河さんを引っ張って入ります。
「氷河さん!」
「リリスちゃん!よかった、無事だったんだな」
私を見ると、氷河さんは安堵したように息をつきます。
「本当に知り合いだったか。しかし、私の生徒に馴れ馴れしいぞ」
「そんなの勝手だろ」
「いーや、腹立たしい。私のことも葉菊先生と呼べ」
「ええー……」
氷河さんが困っています。
葉菊さん、自分勝手ですし。
「おい、どうした?返事は」
「痛い痛い痛い、痛いって!葉菊さん!」
氷河さんの腕を捻って葉菊さんが、強要します。
「先生はどうした?」
「あああー、もう葉菊先生!腕折れるから!」
「よろしい」
すぐに上機嫌になり、氷河さんの腕をパッと離します。
氷河さんはすぐにその腕を押さえ、痛そうにしています。
「容赦無さすぎだろ……マジでねじ切れるかと思った……」
葉菊さんが、裕さんを呼び出します。
「名探偵、被害者だぞ、ほれ」
「さっきの腕折り事件の被害者って意味?」
裕さんが、からかいます。
「あんなの事件にならないだろ」
「俺は、被害にあったんだけど……?」
裕さんが張り付いた笑顔で氷河さんに、自己紹介します。
「俺は黒塚裕。釣木学園の迷探偵だ。よろしく」
「名探偵って、本当にいるんだな」
「名探偵がいなければ、事件は解決しないだろ?」
「そりゃそーだな。俺は」
氷河さんの言葉を遮って裕さんが答えます。
「さっき、リリスに聞いたよ。瀬戸氷河さん。」
「それならいい。あ、氷河でいいぜ。」
「なら、リリスと同じように氷河さんで。俺のことも裕でいい。」
「ん、分かったよ、裕。」
腕はよくなったのか、いつの間にか押さえることなく手を伸ばしていた。
「さて、生物室に行くぞ。名探偵、案内しろ」
「分かりましたよ。」
裕さんが、先を歩きます。
氷河さんが、待った、と声をかけます。
「お前たちも見ただろ?ここには、幽霊みたいなやつがいるはずなんだが……」
葉菊さんが、即答します。
「そんなの見なかったが?」
「嘘だろ!?」「えええー!?」
私と氷河さんが、驚きます。
私たちはとても襲われたのに。
でも、なんとなく察した私は、氷河さんに教えます。
「葉菊さん、なんだかオーラがすごいらしくて、寄せ付けないのかも……」
「動物避けみたいな話か……ぶっ飛んでるな……」
「ほら、もたもたするな。また腕捻るぞ?」
「もうやめてくれ!」
氷河さんが、心底嫌そうに叫びます。
葉菊さんが、苦手になったと思う。
「ほら、こちらです。」
裕さんが、3-3の札のかけられた教室のドアを引きます。
すると、中は生物室でした。
葉菊さんは、生物部の顧問じゃないですよね……。
何で我が物顔で漁るんだろう。
葉菊さんが、嬉々として中に入り、隣の準備室に向かいます。
「おお、あったぞ、瀬戸」
と、葉菊さんが、氷河さんになにかを投げ渡します。
渡されたのは、釣木学園の制服一式。
「……これは?」
困惑する氷河さん。
私も困惑しています。
「サイズはあってると思うぞ。」
「いや、そんな心配じゃなくてだな」
葉菊さんが、にやりと笑います。
「お前、うちの生徒になれ」

------------------
零雨の作品で一番好きなのは、葉菊さんだったりします。
横暴で強引な感じがかけて楽しいです。
しかし、ここまで横暴かは分かりません。
妄想です。
黒塚裕も細かくは分かっていません。
妄想です。
この釣木学園の作りも妄想です。
何故葉菊さんは、先生と呼ばれないのでしょうか。
呼ばれたい願望も妄想です。

そう、120%妄想です。
こんなんでいいのか。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]