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コラボ第二弾。
解けない謎解き。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

自称半分名探偵助手
小城 リリス
こじろ リリス

迷惑な名探偵
黒塚 裕
くろつか ゆう

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく


※小城リリス
氷河さんが部屋を出ると、男女二人は同時にため息をつきます。
「よーし、さくっと送ってくる」
「はいよー」
男の方が瞬時に消えます。
女の方は、緊張している私に軽快に挨拶します。
「私は芳賀巫斗!よろしくね、リリスちゃん!」
「え、あ、はい」
男の方もすぐに戻ってきました。
「僕は恋賀棺月。よろしく」
裕さんが、怪訝な表情で訪ねます。
「あなたたちは何者ですか?」
二人は同時に答えます。
「「魔術師だよ」」
「へぇー!魔術師か!」
葉菊さんが、わくわくしてます。
面白そうなものが、いるからでしょうか。
裕さんも、にやにやしてます。
「さっきの男に、君たちの記憶を消すように命令されちゃてね」
「僕らは、彼らに負けたからね。言うことを聞かなきゃならないんだ。」
それにしては、二人はあまり乗り気ではないように見えます。
私は、思いきって聞いてしまいます。
「あの、氷河さんとどのような関係ですか?」
二人はまた同時に答えます。
「「敵だよ」」
「え、敵なんですか……?」
芳賀さんが、語ります。
「リリスちゃんには、氷河君がどう見える?もしかして可愛い兎だとか思ってる?」
「いえ、ワルい先輩ですね」
即答します。
芳賀さんは、力説するように答えます。
「そんなもんじゃないんだよ!私らからしたら狩人!狩る立場なんだよ、あいつらは!」
恋賀さんも、肩を竦めながら続けます。
「僕らはなにもしてないのに、いつも怪しまれて殺されるんだよ。理不尽だよねぇ」
「それは、あなた方にも過失はあるのでは?」
裕さんが聞くと、何故か目をそらします。
「そりゃー、魔術でからかったりとか」
「何千前の王国を甦らせようとかしちゃったけども」
「……。」
裕さんが頭を抱えます。
つっこみすら入れたくなくなったようです。
代わりに葉菊さんが聞きます。
「じゃ、二人に聞こう。彼は何者なんだ?」
芳賀さんが、満面の笑みで答えます。
「どうせ忘れちゃうから話してあげよう!」
「彼は、魔物討伐本部魔術師特化の人殺し。中二みたいなネーミングつけるなら、魔術師殺し(マジシャンキラー)。自分を餌にして魔術師を誘い殺す男だ。」
「氷河君は、私たちからしたら珍しい血を持っててね、魔術師がそれを狙うのを利用して仕留めちゃうの。まるで甘い蜜を出して捕らえる植物みたい」
「その例えはどうかと思うよ、芳賀。君達は極端に凍りついた部屋や消え去った傷について調べていたと思うんだ。答えは簡単。魔術の仕業さ。彼は氷術と治癒術を扱えるからね。」
「後はねー、銃も平気で撃つし、殴りかかってくるしー」
「他人の技を真似するのも得意だったね。」
「そうそう、腹立つタイプの天才。」
「……こんなものかな」
氷河さんの正体。
こんな形で暴かれてしまうなんて。
聞けば聞くほど、恐ろしい人だ。
けど、狙われてしまうからこそ、銃器を持つしかなかったのかもしれない。
複雑でやりきれない。
「異世界だとここまで違うのか……面白い。」
裕さんが呟きます。
謎を見つけたかのように、楽しげに。
「おい、ちょっと提案なんだがいいか?」
葉菊さんは意地悪に笑い、二人に耳打ちします。
それをきく二人もだんだんと意地悪な表情で笑います。
というか三人の笑い声は漏れてます。
「面白いね、それ……やるよ、任せて下さい」
「くくくくっ……、ああ、今からでも笑っちゃう!」
芳賀さんが、とうとう腹を抱えて笑い転げ出しました。
「いーい作戦だろ?」
「楽しみだなぁー、彼のリアクションが!その前に仕事しなきゃね。ほら、芳賀」
「はいはーい!」
さっきまで大笑いしていた芳賀さんが、すっと立ち上がります。
「あ、記憶に関してもいいか?」
「はい?」
また葉菊さんが二人に耳打ちします。
芳賀さんが大きく頷いて、私の頭に手をかざします。
「安心して。一瞬なんだから」

「裕さん!聞いてくださいよ!」
ミス研のドアを勢いよく開けます。
裕さんは、鬱陶しそうに答えます。
「……なに?」
「今日夢見ちゃいまして!綺麗な男の人が、私を助けてくれる夢を見たんですよ!」
「なにそのファンタジー。馬鹿じゃない?」
裕さんの反応が、相変わらず冷たい。
「いやー、とても綺麗な人だったんですよ!」
「はいはい。もういいよ、リリス。所詮夢だ。」
裕さんには、信じてもらえませんでした。
退屈な一日がまた始まります。

-------------------
切り取りました!完結です!

一般人と殺人者が、メインテーマでしたが如何だったでしょうか。
うまいこと噛み合っていたんでしょうか。
後、バランス取れてましたかね?
かなり氷河寄りだと思います。
アクションしちゃったし。
でも、リリスちゃんも一般人らしく癒し的活躍しましたよ。
しかし、私のイメージするリリスや裕の書き方なので、妄想です、と付け足しとかないと。

さて、これもこの後がちょいと長いんですよね。
NG編とリバース編も近々書き上げます。

とりあえず、切取編は一旦閉幕。

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