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今まで荒ぶっていたものを。

・メイド様事件
※瀬戸氷河
格闘大会には、コスプレがつきものらしい。
恭二がいうには、格ゲーって元々際どい格好で戦ってんだから、俺らもやんなきゃ面白くないでしょ!ということらしい。
だからって、何で標的は俺で、女装をしなくてはならないのか。
頭にはヘッドドレスで、眼鏡はしまってコンタクトレンズにしておいた。
スカートは膝ぐらいの長さで、黒ニーソに少し高いヒール。
「……出来たけど」
コスプレを強制した恭二に芳示に才臥に雨境は、全員俺を見て唖然とする。
「氷河……おまえ……」
「に、似合ってんな……」
「いいメイドさんだな」
「いいねー。かわいいー」
四者四様の反応。
歩く度にヒールが軽く音をならす。
「なんで俺がメイドなんだよ!」
「だって、氷河似合ってそうだったんだもん。世話係とかのが似合ってるって思ってさー」
雨境がにやにや笑いながら語る。
次に芳示が俺に振る。
「おい、ご主人様お茶でも用意しましょうか?とか言えよ。お前下僕なんだし」
「いえるか、そんなん!」
「あ、俺がご主人様でしょ、どう考えても!」
恭二が俺に抱きつく。
そして耳元で囁く。
「俺のものだしな、氷河?」
「きょう、じ……!」
「違う違う、ご主人様って」
「う……ご、しゅじん、さま……?」
俺が恥ずかしくなって、真っ赤になった顔を伏せる。
恭二も同じように目をそらす。
「なにしてんだバカップル」
同時に頭を叩く芳示。
恭二も俺も頭を押さえる。
才臥が、足元を見ながら聞く。
「んで、戦えるの?これ。」
「一応動きやすいし、銃は仕込んである」
構えをとって、拳で空を斬る。
「へー、スカートは?」
「ん、こう、か?」
少し離れてハイキック。
才臥がしゃがんで呟く。
「見えそーで見えない……」
「あぁ?」
こつりと音をならし、足を戻す。
「いや、戦えるならいいんだって」
才臥は、苦笑いで雨境の後ろに隠れた。
「しっかし、いいのかね。こんな氷河と打ち合ってさ。誰か鼻血出さない?」
「氷河で欲情すんのは許さねぇけど!」
「でもさ、この氷河を負かしたら好きにしていいんでしょ?どうせ乱れてるし。そしたら、俺は我慢できないなぁ……」
雨境が、舐めるように俺を見る。
「ああ、俺も何するかわかんねぇな」
対して芳示は獲物を見る目で俺を見る。
どっちにしろ狙われている。
「負けるつもりはねぇよ。むしろ、蹴り飛ばしてやろうか?」
「ヒールだと痛そうだなぁ」
「世の中には、踏まれて喜びを感じるやつがいるからな。そういう変態にはいいんじゃねぇか?」
「ああー、なんかむしろご褒美、みたいなやつね」
芳示と才臥が、こそこそと喋る。
「サービスプレイだな。メイド氷河に踏まれるとか」
「こりゃいい変態が連れる釣れる。」
「いっそ、そういう位置付けでさどうよ?ドSメイド様ってことにしてさ。」
「面白そうじゃん。吹き込むか」
二人が俺の両腕を掴む。
「「さぁ、氷河」」
「なんだよ……?」
「「こっちへおいで」」
俺は、つれてかれてよくわからない講座を開かれた。
ヒールで踏まれるってマジにご褒美らしい。

「恭二ー?」
「あれが、もうちょいはだけてたら俺の好み」
「俺はあれを、もうちょいぼろぼろにしたら好みかな」
「……雨境のいってる意味がわかった。」
「だろ?」
「絶対、我慢できなくなるわ。」
「罪作りだよなー」

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メイド探求はまだ続く。

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