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氷河苛め&救い祭。

カースオリオン編&エンディング。


・カースオリオンの魔術師
※瀬戸氷河
丙と亜須磨につれられて本部へ戻ってこれた。
二人の傷は、俺の治癒術で治しておいた。
亜須磨が連絡をいれていたのか、ラウンジに全員がいた。
こう集合すると人数の多さを改めて実感する。
中心にいる白河さんが、腕を組みながら聞く。
「瀬戸、なにか言うことは?」
「治癒術師として、働けなくてすみませんでした!」
俺は丁寧に頭を下げる。
「ちゃうやろ」
山下さんが言ったその言葉に驚いて顔をあげる。
山下さんは、ため息をつきながらも言う。
「俺たちは、ずっと心配してたんやで?そこは、心配かけて悪かった、やろ。」
心配されていた、という事実に気恥ずかしくなって、目をそらしてしまう。
「心配させて……悪かった」
そのまま告げると、才臥が俺の肩を叩く。
「まー、許す気はないけどな!」
「そーそー。とりあえず、今まで溜まってた俺たちの傷を全部綺麗に治癒してからだな」
宮代さんが、自らの傷を見せつける。
包帯で腕が巻かれている。
「また、ぼろぼろになってんですか……」
「氷河ほどじゃねぇさ」
「はぁ……しょうがねぇな」
俺が今から治癒しようと腕を伸ばすと、丙に捕まれた。
「ダメだよ、今日は絶対安静。」
「そうだ。後で呪いの状態を確かめにいく。それまで寝てろ」
柊さんにまで言われては仕方ない、と手を降ろす。
「氷河!」
恭二が笑顔でこちらに来ると、俺を抱える。
いわゆるお姫様抱っことやらで。
「ちょ、恭二!」
「俺が部屋に運んであげるの!」
「いいか、榎本。瀬戸は、絶・対・安・静だからな」
白河さんが、恭二に釘を指す。
恭二は、はいはーい、と適当に返事をしながら、ラウンジを出た。

「恭二は……その、呪いはもう、いいのか?」
幻影の魔術師に捕らわれた時、俺の呪いを引き受けた恭二。
あの時の恭二の苦しむ姿が、俺にはとても耐えられなくて、ずっと気にしていた。
「大丈夫!途中死ぬほど苦しかったけど、すっかりよくなったぜ」
俺の呪いが解かれたからだろう。
安心して、身体の力が抜ける。
「よかった……。」
そのまま目を瞑ってしまう。
恭二の体温に癒されながらも。

次に目を覚ましたときは、ベッドの上だった。
恭二が俺を抱き枕のように抱いて寝ている。
「ったく……。おい、恭二」
恭二を起こすと、恭二がぴくりと反応する。
「ひょうがー?起きたのか?」
「悪かったな、先に寝ちまって」
「いいよ……氷河、疲れてたでしょ」
恭二が微笑む。
すっかり目覚めた恭二は、俺から離れてベッドに座る。
俺も布団から抜け出し、隣に座る。
「恭二、血吸うか?」
「いいの?」
「いいんだよ。っていうか、むしろ……」
「むしろ?」
「恭二の物だっていう跡が欲しいから。」
恭二がくすりと笑う。
そして、妖艶に俺に触れる。
「氷河って時々大胆に誘ってるよな」
「俺だって、恭二が欲しいときぐらいあるんだよ」
「へへへ……」
「んだよ、気分じゃないってのか?」
「いや、俺はいつでも氷河が欲しいよ。」
「俺の神血が、だろ?」
「氷河自身も!」
恭二が俺を押し倒す。
「じゃ、頂きます!」

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200番台のメイン、呪い氷河完結です。
最後はバカップルで救いを。

しばらくは笑わせてみたい。

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