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コラボ第三弾。
学園パロディで愛と平和を捧げてみせる!

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく

時間と空間を操る魔術師
芳賀 巫斗
はが みこと

魔術大国時代の亡霊
恋賀 棺月
れんが かんづき


※瀬戸氷河
自分の部屋でのんびりと休んでいると、突然ドアが開けられた。
「やっほー!」
明るい声で魔術師、芳賀巫斗が入ってくる。
彼女に無言で銃を向ける。
するとぎこちなく笑う。
「……あのさ、いきなりそういうことするのやめようよ」
「何の用だ」
芳賀の後ろから恋賀が出てくる。
恋賀がにやにやと笑いながら、目的を話す。
「いやー、これから面白いことをしようと思ってね。」
「そうそう!面白いことをしようと思ってね!」
二人が窓に魔力を込める。
俺の部屋の窓は、妙なもので他の世界と繋がっている。
釣木学園という普通のようなで普通でない学園。
この魔術師二人も一度あの学園に連れて行ったことがあるので、知らないわけではないが……。
「あの世界に何かする気か?」
「あの世界、というより君にかな!」
芳賀が、俺の手を取る。
「さぁ、行きましょうか!」
「おい、あそこに行く用事なんて全くねぇぞ!?」
「やだなー、用事なんて作るものだよ」
「ふざけんな、てめぇら!」
無理やり釣木学園へ通じる窓へと連れて行かれた。

二人の魔術師によって操作されたのか、着いた先は教室ではなかった。
時計塔の中のような場所だ。
時計を動かす歯車が回っている。
「ここは……」
「よう、久しぶりだな」
そこにおかれているテーブルと椅子に赤空葉菊が座っていた。
「葉菊さん?これはどういう……?」
「ふふ、よくぞ聞いてくれた」
葉菊さんが、立ち上がり何かを取り出す。
それはよく見れば、制服のようだった。
「貴様に青春を与えてやろうと思ってな!」
「青春?」
いきなり突飛なことを言う人だ。
俺は唖然としながら彼女の話の続きを聞く。
「そうだ、いつも血なまぐさい戦場にいても、気がおかしくなるだろう?」
「いや、結構正常なんだが」
「いやいや、異常だって」
「黙れ、魔術師」
芳賀が口を挟んできたので黙らせる。
そういえば、二人の魔術師は何をしているのだろうか。
魔方陣を描いて魔術を唱えているようだが。
あまり気にせずに、葉菊さんに聞く。
「んで、俺に何をさせるつもりだ?」
「簡単だ。この前みたくこれ着て、授業を受ければいい」
「どこが簡単だよ」
前より厳しくなってんじゃねぇか。
俺、いくつだと思ってんだろうな、こいつらは。
22だぞ。制服着るだけでもきわどいってのに。
恋賀が呑気に笑う。
「大丈夫だって。世の中は補正をかけることができるから」
「主人公補正とか、そんなんか?」
「そうそう。ヒロイン補正とかね。」
「お前今成仏するか?」
「遠慮しとく」
柊神社の札を取り出すと、恋賀は魔術の準備に戻った。
葉菊さんが感心したように俺を見る。
「瀬戸の服から、なんでも出てくるな。」
「一応、ハンドガン二丁に装飾銃二丁にロッドに札にナイフは携帯してる」
「なんとも血生臭いな。とりあえずこれ着ろ」
「あれは一度きりって言っただろ」
「そんなものが通じると思っているのか?おい、魔術師コンビ!」
葉菊さんが、二人を呼ぶ。
二人はにやりと悪人面を見せると、時計に向けて杖を振る。
「時を操る魔術、完成!」
「ついでに閉じ込める魔術も完成」
「はぁ!?」
「ほう、私の注文通りじゃないか!」
「お前ら、なんで結託してんだよ!?」
ツッコミどころが多すぎる!
葉菊さんに制服を押し付けられる。
「さぁさぁ、着てしまえ。お前はもううちの生徒なんだよ。容姿はとっくにそれ相応にしといた。」
「嘘だろ!?」
自分の体に触れるが、よく変化が分からない。
成長期終わってる、からな……。
幼児化みたいなアホな真似をしないだけマシか。
「22から18にグレードダウンってやつですな!」
「殺すぞ、魔術師どもが!」
茶化す芳賀に、我慢の限界で手が出る。
芳賀はひらりと躱し、葉菊さんに頭を叩かれる。
「きゃー、不良だわー!」
「更生させがいのある奴だな、ほんと」
「お前ら、覚えてろよ……!」
制服を強引に受け取り、着替えに隣の部屋を借りる。
すぐに着替えて戻ると、芳賀と恋賀が吹き出した。
「やばい、似合いすぎでしょ!?」
「これは、ハマるわー……」
「だろ?」
もはや仲のよすぎる三人だ。
いつの間にここまでの仲になったのだろうか。
「あ、そうだ。学園でそんな物騒なもの持っててもらっても困るからな。私が没収させてもらおう。」
「ちっ、わかったよ。」
制服に仕込んでおいた武器を全て葉菊さんに渡す。
葉菊さんは、雑にそれをテーブルに置くだけだった。
「じゃ、行こうか?」
「どこに?」
「決まっているだろ。お前の教室だ。転校の挨拶からだよ」
「マジで、やんの?」
「大マジだ、瀬戸の社交性に期待している。」
「嫌だ、嫌すぎる……」
「あ、言っておくがここからは逃げ出せないぞ。芳賀と恋賀に頼んでおいたからな」
てへ、と笑う魔術師二人。
俺は、怒りを抑えて吐き捨てる。
「……あっちに戻ったらてめぇら殺すからな。」
「「あははは……」」
二人とも瞬時に消えてしまった。
こういうのが得意な魔術師は本当に腹が立つ。
「じゃ、行くぞ。瀬戸」
「もう、どうにでもなれよ……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
というわけで、地雷踏みました。学パロ編。

この時計塔は本部と釣木の間にある空間みたいな設定です。
ギャグです。ネタありのシリアルありのカオスな話にしたいね。

さぁ、青春を取り戻せ!

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