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銃撃戦の話。


・覚悟と迷い
※瀬戸氷河
末沢さんが、ふと俺にこんなことをいってきた。
「氷河って引き金引くの早いよね」
「芳示程じゃないですよ、俺は」
鹿屋さんが、末沢さんの隣に座り続ける。
「いえ、氷河のホルダーから銃を抜いて撃つ速度は早いですよ。」
「そうじゃないと、生きてこれないだろ」
「そういう覚悟が、恐ろしいのだと言うんです」
末沢さんは、自分の小銃を見つめながら語る。
「実は、これを人を向けるのもまだ怖いんだよね。僕は、自分の身を守るためだけにこれを持ってるから」
「末沢は、それでいいんですよ」
鹿屋さんが、末沢さんの頭を撫でる。
「氷河は、敵だと認識してからの行動が早いのでしょうね。格闘しかり銃撃しかり。」
「先手必勝、ってやつだろ」
「それすらもどこか異常に見せるあなたの実力が怖いんですよ」
「あー、それを氷河に叩き込んだのは俺だわ」
芳示が、自分の髪をかきながら、食堂にはいってきた。
そして、俺の肩に手をおき、鹿屋さんに不敵に笑う。
「成る程ね。確かに芳示にも迷いがない。」
「氷河の戦い方は芳示に教え込まれたものが、多そうだもんねー」
「俺がこいつを苛めてるうちに覚えてきやがったんだわ」
「……芳示に追い付くには、それしかなかったから、な。」
芳示と対等でありたい。
そう勝手に望んだのは俺で、そうすれば恭二を守れると思っていた。
実際は逆だが。
「ってことはさ」
と、末沢さんが聞く。
「二人は、人を殺すのに迷いがないってことだよね?」
「そうだな……そう、なるな」
「敵なら当然だろ」
芳示が、落ち込む俺に向けて言う。
「氷河、迷うなよ。お前はただでさえ狙われやすいんだから、自分の身ぐらい守れるようにしとけ。」
「分かってる……っ」
俺は、自分のハンドガンを取りだし、強く握る。
「末沢は、ああならないでくださいね」
「な、なれないよ……」

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銃社会なら、引き金は引いたもん勝ちだ。
なにもかも先に手を出したほうが強い。
氷河はスピード型なので、銃は迷いなく撃ちます。
敵に向けられた瞬間に、突き返せるぐらいには。
多分、殴ったほうが早いけど。

そういうかっこいいけどどこか恐ろしいのが氷河です。


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