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友人に捧げた入門者向け本部シリーズ。短編です。
全20話で、全員分の日常が綴れたので、こちらにも上げておきます。

柊、尖宮、江崎、千神、榛原編。

※篝祇亜須磨
小浜さんからの依頼で茶葉まで受け取ってしまったが、小さなものなので持って行っても大丈夫だろう。
いちいち部屋に戻りたくもないし、次の柊さんの部屋に向かう。
柊さんは研究や情報をまとめている人だ。
ドアをノックしてみると、尖宮さんが開けてくれた。
「あれ、亜須磨?どうしたの?」
「白河さんから伝言を預かったので、伝えに来たんですよ」
「白河さんも面倒なマネを……。入れ、亜須磨」
柊さんから許可を貰ったので入る。
柊さんの部屋には、江崎さんと千神さんと榛原さんもいた。
休みだからかくつろいでいる。
それでも榛原さんは本を読んでいるあたり真面目だ。
「白河さんは何て?」
「明日、12時までにラウンジに集合だそうです」
「ん、分かった。隼人、寝坊したら殺されると思った方がいいよ」
「なんで俺だけに!?」
榛原さんが本に目を向けたまま、千神さんだけに向けて言った。
尖宮さんはけらけら笑う。
「この前、柊先輩に呼ばれた時寝坊して遅れて、物凄い怒られてましたもんね!」
「白河さんは俺の比じゃねぇぞ。本気で殺しにかかる」
「えええ……怖いんだけど」
柊さんにも脅され、完全に委縮する千神さん。
誰も千神さんを気に留めない。
柊さんが本棚の上の方にある本を指さして、江崎さんを呼ぶ。
「纏、そこの本とって」
「ん」
江崎さんが、ゆっくりと立ち上がって本を取る。
それを柊さんに渡した。
「さんきゅ」
「ちょっと!なんで俺に頼まないんですかぁ!」
尖宮さんががたんと煩い音を立てて立ち上がる。
「遠いだろ。」
「俺だったら全力ダッシュで取りに行きますから!」
「うるさいし、邪魔」
「ひどい!」
柊さんに一蹴され、千神さんのように凹む尖宮さん。
千神さんは柊さんたちを指さして、嘆く。
「亜須磨ー!あいつら冷たいよー!」
「知りませんって!俺、次の部屋行くんで!」
「ああ!亜須磨までー!」
ひっついてくる千神さんを振り払って部屋を出た。
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