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友人に捧げた入門者向け本部シリーズ。短編です。
全20話で、全員分の日常が綴れたので、こちらにも上げておきます。

津川、赤羽、関根、小桧山編。

※篝祇亜須磨
次は、津川さんの部屋だ。
津川さんと赤羽さんと小桧山さんと関根さん。
弱者ーズが集まっている四人だ。
ドアをノックすると津川さんがどうぞーと言った。
「失礼しますよ」
「亜須磨か、どうしたの?」
津川さん達は、お茶を飲んでいた。
雑談をしていたのだろうか。
「あれ?手仕舞さんは?」
津川さんと赤羽さんと仲のいい手仕舞さんがいない。
三人は本部で一番弱い部類に入る。
いつもまとまっていたと思ったんだけど……。
「東火さんのとこ」
「あぁ……」
呆れたように言う津川さんの言葉で納得してしまった。
手仕舞さんは最近よく東火さんに絡んでいる。
人が苦手な東火さんは鬱陶しそうにしているが、手仕舞さんは全く気にしない。
いつかあの人はひどい目に合うんじゃないだろうか。
「何もないっていいよねー。ただこうやってなんともない話が出来るなんて幸せだよね」
関根さんがのんびりとお茶をすする。
「俺はちょっと退屈だけどなー」
小桧山さんが伸びをして、退屈そうに一息つく。
関根さんがそれを見てくすりと笑う。
「悪戯は天地が考えてたからなー。」
「そうだったんですか」
「そうそう。天地は悪いことだけ考えるのにさえてるんだよ」
と、赤羽さんが話してくれる。
そういえば、赤羽さんと二人はここに来る前から仲いいんだよな。
「もしかして赤羽さんも加わってたんじゃ……」
「俺は違うって!」
首を振ってまで否定する赤羽さん。
津川さんが緑茶をすする。
「赤羽は被害者だね、どちらかというと」
「ああー、そうだな。最初は赤羽をからかって遊んでたっけ」
小桧山さんがけらけらと笑う。
「ひっどいなー!」
「でも、うまいこと引っかかる赤羽も悪い」
関根さんまでも赤羽を苛める。
散々文句を言って疲れたのか、赤羽さんがペットボトルの水を飲み干す。
「けど、今の赤羽には通じないかな」
「なんで?」
津川さんが聞く。
「今の赤羽は常識がすっぽ抜けてるからはまらない。」
「それ、褒めてるの?」
「「ほめてないでしょ」」
赤羽さんの疑問を簡単に否定する津川さんと関根さん。
ここで一段落したのか、津川さんが俺に話を振る。
「あ、ごめんね、亜須磨。何か用があったよな?」
「ああ、聞いてて忘れるところでした。明日、12時までにラウンジに集合だそうです。」
「了解。ありがとね、亜須磨」
「いえ、失礼します」
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