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コラボ番外編。
捧げるとしてはふさわしくないが、設定をお借りしているので、捧げものという形にいたします。
目指せ、学園濃厚BL。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

子供心の吸血鬼
榎本 恭二
えのもと きょうじ

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく

※瀬戸氷河
俺が時計塔に戻ると、葉菊さんがにやにやしながらコーヒーを飲んでいた。
「瀬戸!待っていたぞ!」
俺を見つけると、コーヒーのカップを置いて楽しそうににやにやと笑う。
「なんだよ」
「体験入学者を連れてきたんだ」
「また巻き込んだのかよ……」
呆れてため息を吐くと、葉菊さんはくつくつと笑う。
「いや、あちらから希望してきたのだよ。釣木学園に体験入学したいとな」
「はぁ?どこにそんな物好きが……」
「氷河!」
急に誰かに抱き着かれた。
それに聞きなれた声がした。
ずっと聞きたかったけど、聞けなかった声。
「恭二!?」
恭二が釣木の学生服を着て、俺を抱きしめていた。
「あいたかったよ、氷河ー!」
「なんで恭二がここに!?待ってろって言っただろ!」
「だーって、氷河だけ楽しそうに青春してるなんてずるいじゃん!俺も混ざりたい!」
「楽しくなんかねーよ!退屈なだけだって!」
「嘘だー!だって俺楽しかったもん!」
「そりゃあっちの世界だからであってだな!」
俺達の口論を聞いていた葉菊さんが腹を抱えて笑い始めた。
「あっははははははは、お前ら、仲いいんだな!」
「氷河は俺のものだからね!」
「ったく……」
恭二を引きはがして、時計塔唯一のテーブルの椅子に座る。
恭二も隣の席につき、用意されていたコーヒーを啜った。
「榎本、体験入学は一週間までだ、分かっているな?」
「おう、もちろんだぜ!えーっと……葉菊先生!」
「そうそう、分かっているじゃないか」
葉菊さんが上機嫌だ。
きっと葉菊先生と呼ばれるのが、よほど嬉しいのだろう。
葉菊さんとしか呼ばないからな、あいつら。
「じゃ、明日から挨拶しっかり頼むぞ!」
「おうよ!」
二人は楽しそうに話しているが、俺は心からは喜べなかった。
故郷での恭二の青春を思い出していたからだ。
あいつは何故か女にモテるから、よく女に囲まれていることが多かった。
そこに俺が入る余地なんてなかったのに、恭二が強引に俺を巻き込んだ。
その時から「氷河が好きだよ」なんて告白を簡単にしやがる。
あの時はなんとも思わなかったけど。
今なら、それは強く意識してしまいそうだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こっちはおまけ。
恭二×氷河で濃厚な学園BLを思いまして。

私が楽しいだけだよっ!
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