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エリュシオンの10話です。

※篝祇 亜須磨
街に行く前に白河さんに止められた。
「昨日、言ったよな?」
広間に行くと、夜月しかいなかった。
「すまねぇ、亜須磨。皆をここに連れてきてくれねぇか。」
「ああ、はい。」
白河さんと夜月は、作戦会議をしているようだった。

「あのー、井是さん?何してるんですか?」
一番近い井是さん達の部屋に行くと、閉められた扉を睨む菅谷さんと高崎さんがいた。
余裕がありそうな高崎さんが俺に説明してくれた。
「ああ、亜須磨。井是さんが籠もっちゃって。」
「井是さんが。」
菅谷さんは、扉を叩く。
「井是さん、もう『人狩り』ですよー。出て下さい。」
『嫌です!怖いんですもん!』
菅谷さんが、悪戯に笑うと扉が壊された。
菅谷さんが強引に開けたのだ。
「井是さんのその反応が、いいんですよねー。さぁ、行きますよ。」
井是さんは菅谷さんに引っ張られていた。
用件は菅谷さんに伝える事にした。
「あ、白河さんが呼んでいましたよ。集合だそうです。」
「ん?もう時間か。ありがとな、亜須磨。行きますよ、井是さん。」
井是さんは引きずられたままだった。

次は灯野の部屋だ。
「路也ー。時間だとよー。」
扉を叩くと、出てきたのはあさぎちゃんだった。
「白河さんの言う時間ですか?」
「そうだよ。」
「じゃ、お兄ちゃんを呼んできますねー。」
あさぎちゃんが奥にいる路也を叩き起こす。
『お兄ちゃん!時間だよ!』
『時間…白河さんのか!』
起きた路也は、双剣を取り出し部屋を飛び出す。
白河さんがそんなにも恐ろしいのか、俺はくすくす笑った。
「亜須磨、呼びに来たのか。」
「白河さんが待ってるんでね。」
「助かった!行くぞ、あさぎ!」
さっさと行ってしまった。
あさぎちゃんは、止まって俺に一礼した。

次が、コンピュータールームだ。
柊さんと尖宮さんがいるはず。
「あのー、時間ですよ。」
俺が一声掛けると、柊さんは伸びをしてコンピューターを切り上げた。
そして、近くで寝ていた尖宮さんを起こす。
柊さんのやり方は優しくなかった。
「あ…柊先輩?」
「依鶴、時間だ。」
寝起きの尖宮さんを放置して、柊さんはコンピュータールームを出た。
柊さんも眠そうで欠伸をしていた。
残された尖宮さんは、俺を見る。
「なんだって…?」
「白河さんが呼んでいますよ。」
白河さん、という単語を聞いた辺りから、尖宮さんは急いで準備をしていた。
「ありがとう、亜須磨君!」
言うが早いか出るのが早いか、尖宮さんは飛び出していった。
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